食アド®公認講師
横井 智恵子
食アド®25周年おめでとうございます。こうして共にお祝いできますのも、竹内会長、協会スタッフ、公認講師の先生方のお陰と、感謝申し上げます。
私が食生活アドバイザー®の資格を取得したのは、食育基本法が制定された2005年。当時テーブルコーディネートやフードコーディネートという、どちらかというと華やかな食環境にしか興味はなかったはずが、食文化、栄養と健康、次は食マーケット……と、食生活アドバイザー®の教科に、のめり込んでいきました。そしてその知識が、中央卸売市場の宣伝販売、コンビニの中食の企画開発など、食の現場に関わるチャンスとなり、また現場での経験は合格講座で活かすことができました。
他方で、地域の医療従事者として勤務し約35年が経ちます。医療と異なる分野で活動してみたい! と学んだはずの「食」が、いま勤務先の眼科医院で大いに役立っています。日々、糖尿病性網膜症で眼底検査に来院される患者様に出会います。「バランスのよい食事と適度な運動と言われても」と悩んでいる方がいらっしゃいます。緑内障や網膜色素変性症で、「目に良い食べ物は?サプリメントは?」と戸惑う患者様もおられます。食事指導でなくても、食事療法の大変さを共感できたり、食生活情報をアドバイスするだけで、患者様との信頼関係が深まっているように感じています。
今後も、その時々の環境や、ライフステージで、伝える相手や、伝えたい情報は変化していくのでしょうが、これまで通り「食の大切さ」を楽しく発信し続けたいと思っています。